2025年07月03日 スタッフブログ @>
函館市の国勢調査による産業別就業人口を見ると
第1次産業・第2次産業ともに減少傾向を示す一方
サービス業を中心とした第3次産業の比率が高いですが
事業所数では、水産加工業などの第2次産業の構成比が
年々高まっており、今後の水産加工業が期待されます。
江戸時代後期に淡路島の商人【高田屋嘉兵衛】さんが
拠点を構えたことを契機に北海道の交易拠点として発展した箱館は
北海道の交易拠点として発展した歴史があります。
大正から昭和初期にかけては、サケマス漁業や蟹工船など
北洋漁業基地としても発展し、北海道最大の都市として栄えました。
1970年代後半の200海里漁業専管地域の時代が来て北洋漁業は衰退、
オイルショックを契機とした造船不況も加わり、函館経済は
産業構造自体を転換することを余儀なくされました。
1990年代には、大型イカ釣り漁船団も衰退、船具メーカーの倒産など
水産関連産業を取り巻く環境は厳しく、現在では、観光都市の性格を
色濃く残した3次産業のウエイトが大きい構造になっていますが
それでも、水産基地として栄えた函館の底力もあり
新製品開発など創意工夫によって海外向けに水産加工品を打ち出すなど
活発な活動を展開する企業もあり、現在でも、函館の産業の中で中核的な位置を占めています。